仮想マシン作成後にネットワークを確認すると、「10Gbps」とか「40Gbps」とか表示されていて、スゴーイって思いませんでしたか?
今回は、仮想マシンのネットワーク帯域について見ていたいと思います!!
実は、これにはカラクリがあり、実際に「10Gbps」「40Gbps」の帯域を利用できる訳ではありません。
それでは、そのカラクリを紐解くため、仮想マシンのデプロイ時の動作を見ていきたいと思います。
仮想マシンを作成する際には、”サイズ”を決める必要がありますが、その選択した”サイズ”によりデプロイするホスト(サーバー)が決まります。
選択した”サイズ”=”CPU”種別を指定する事となり、指定した「CPU」を搭載するホスト上で仮想マシンが作成されます。
例えば、「A8 V2」の場合、CPU(E5-2660v2)の 8コアの仮想マシンなので、
「E5-2660v2」を搭載したホスト上にデプロイされます。
CPU(E5-2660v2)は、「10core」を搭載するCPUですので、
下記のようなホスト上にデプロイされます。
CPUは、作成した仮想マシン専用に割り当てされますが、ネットワーク帯域に関しては
「共有」となります。
よって、多くのCPUコアを必要とする仮想マシンを作成すると、ネットワーク帯域を独占状態にする事も可能なのです。
※ただし、仮想マシンのサイズに応じて、利用できる帯域に上限が設けてあります。
CPU(E5-2660v2)を搭載したホストには、10Gbps NIC が搭載
CPU(E5-2673v4)を搭載してホストには、40Gbps NIC が搭載
※まさにチート技 「SR-IOV」を試す!!
という事であり、単純にハードウェアの世代による違いなのです。
スケールアップする際に、同じ”CPU”であれば、仮想マシンを「再起動」するだけで変更可能ですが、種類が違う場合は「停止」が必要になると言う事です。