FSLogix プロファイルのためのストレージ選定

FSLogix プロファイルの置き場となる、ストレージについて、要求されるパフォーマンスの観点から選定してみました。

【検証環境】
・FSLogix Cloud Cache 構成、ファイルサーバー側の Performance Monitor にて計測
・1つのユーザーアカウントにて実施

【調査項目】
①初回サインイン時の[最大] IOPS/Throughput
②サインアウト時の[最大] IOPS/Throughput
③再サインイン時の[最大] IOPS/Throughput
④プロファイル(VHD)サイズ


①初回サインイン時の[最大] IOPS/Throughput

Disk Read Bytes = 85,342.460
Disk Read = 3.993
Disk Write Bytes = 54,748,847.000
Disk Write = 131.197

※デスクトップ表示後も3分間ほど書き込みが走る


②サインアウト時の[最大] IOPS/Throughput

Disk Read Bytes = 0.000
Disk Read = 0.000
Disk Write Bytes = 1,752,973.531
Disk Write = 90.591

※ファイルサーバーへの書き出し処理が走る


③再サインイン時の[最大] IOPS/Throughput

Disk Read Bytes = 4,955,595.216
Disk Read = 132.736
Disk Write Bytes = 1,052,715.841
Disk Write = 63.225

※プロファイルの読み込み処理が走る





④プロファイル(VHD)サイズ

SessionHost上で、10GBのゼロデータを書き込む

VHDファイルのサイズは、それよりずっと小さい

SessionHost上で、4.7GBの実データを書き込む

VHDファイルのサイズは、ほぼ同じサイズになる


おまけ

[Profile Containers]
初回サインイン~サインアウトまでの[最大] IOPS/Throughput

Disk Read Bytes = 31,124,934.178
Disk Read = 116.193
Disk Write Bytes = 68,271,157.008
Disk Write = 210.975

※[Profile Containers]を選択する理由が無くなりました。


まとめ

これらの結果を踏まえて、プロファイル置き場用のストレージを選定してみました。

【Standard Page Blob を選択する場合】
コスパ最強! 1ストレージアカウントあたり、150ユーザーが目安となりそうです。容量やスループットよりも、IOPSが頭打ちになるでしょう。スケールアウトで乗り切ろう!
※コスパの観点から、Premium Page Blob を選択する理由は無い。

【Azure NetApp Files (ANF) を選択する場合】
ストレージ選びに迷ったらコレ。高負荷時にも安定したパフォーマンスを提供してくれる。
・Ultra=157ユーザー以上
・Premium=初回サインイン ストームを避ける必要がある。
・Standard=非推奨。IOPS/Throughputを満たそうとすると、Premiumより割高になる。

ストレージタイプは後から変更ができないので、無難に”Ultra”を推奨します。
※ANFのオートスケールは、IOPS/Throughput 値をトリガーにはしていません。

【その他のストレージについて】

S2D/SoFS=コストが高い。スケールアップに難点がある。運用が辛すぎる。

Azure Premium Files=ファイル共有あたり、600ユーザーが目安。コスパでBlobに劣る。
Azure Standard Files=コスパで、Azure Premium Files に劣る。
デメリット、認証にAzureAD DSが必要となり、ドメイン分離/DR不可問題が発生する。
※Active Directoryでの認証に対応予定。設定に手間がかかる。

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