SD-WAN 登場! Azure Virtual WAN を試す!

いいね!!

Azureのネットワーク構成に大きな影響を与えそうな、「Azure Virtual WAN」がプレビューで登場しました。大きな特徴として、Azure上でハブ&スポーク構成が組める点、オンプレミス用ルータ(Azure Virtual WAN対応)のコンフィグ作成が行える点にあると思います。未検証ですが、コンフィグを投入したルータは自動で最寄りのリージョンにVPN接続されるはずです。

さっそく、構成を確認してみましょう!

・Virtual Hubは、Active/Activeでデプロイされる。
・Virtual Hub ~ 仮想ネットワーク間はピアリングにて接続される。
・ルーティングテーブルは自動で作成される。
・このネットワーク構成内においては、全ての間で通信が可能

仮想ネットワーク間(Japan East内)でのパフォーマンス
Throughput:630.87Mbps
Latency:1ms

【Azure Virtual WAN の注意点】

・仮想ネットワークは、複数のVirtual Hubに接続できない
・VPN Gatewayが存在する仮想ネットワークは、Virtual Hubに接続できない
・Virtual Hubに接続する仮想ネットワークは、同じリージョンである必要がある
・Virtual Hubは、各リージョンに対して1つのみ作成可能
・Virtual Hub同士の接続ができない
・オンプレミス接続にExpressRouteが未対応
・パフォーマンス観点から、Virtual Hub [VpnGw1]だと思われる


全体の流れ

Step1:仮想ネットワーク(VNet)の作成 ※省略します。
Step2:Azure Virtual WANの作成
Step3:(オンプレミス)サイトの作成
Step4:Virtual Hubの作成 と (オンプレミス)サイトの接続
Step5:Virtual Hubと仮想ネットワーク(VNet)の接続


Step1:仮想ネットワーク(VNet)の作成

事前に下記環境を作成しておきます。
・リソースグループ
仮想ネットワーク


Step2:Azure Virtual WANの作成

[+新規]ー[検索:Virtual WAN]ー[Virtual WAN]を選択

名前:表示名
サブスクリプション:Azureサービスの提供範囲
リソースグループ:グループ名(複数のリソースを1つにグループ化する機能)
リソースの場所:デプロイするAzureのリージョン


Step3:(オンプレミス)サイトの作成

作成した[仮想 WAN]を選択ー[サイトの作成]

名前:※オンプレミス拠点名
パブリックIPアドレス:※オンプレミスGWのIP
プライベート アドレス空間:※オンプレミスのIPセグメント
サブスクリプション:Azureサービスの提供範囲
リソースグループ:グループ名(複数のリソースを1つにグループ化する機能)
場所:デプロイするAzureのリージョン
BGP:BGP利用の有無
ビアリングアドレス:BGPピアアドレスを指定
ASN:Private ASN [64512~65534]から指定
ピアの重み:重い方が優先 ※設定しても[32768]になる気がする
リンク速度:※管理上の情報
デバイス ベンダー:※管理上の情報
デバイス モデル:※管理上の情報


Step4:Virtual Hubの作成 と (オンプレミス)サイトの接続

作成した「サイト」を選択し、[確認]を選択
※Virtual Hubが存在する場合、作成したサイトが追加される。

選択したリージョンに”Virtual Hub”が存在しない場合、新規作成される。約30分
※Virtual Hub用のセグメントを指定する必要がある。[/24]以上

Virtual Hubとオンプレミスサイトとの接続環境が出来がり!


Step5:Virtual Hubと仮想ネットワーク(VNet)の接続

[仮想ネットワーク接続]ー[接続の追加]を選択

接続名:表示名
ハブ:※作成したVirtual Hubから選択
サブスクリプション:Azureサービスの提供範囲
仮想ネットワーク:※作成済みの仮想ネットワーク(VNet)から選択

以上で、設定完了です!


ルーティングテーブルの確認

ルーティング設定を一切行っていないのですが、本当に通信ができるのでしょうか?
仮想ネットワーク VNet(192.168.211.0/24)上からのルーティングを確認します。
オンプレミス(192.168.200.0/24) と VNet(192.168.212.0/24) へのルーティングが自動で追加されている事が確認できます。
オンプレミス(192.168.200.0/24)には、Active/Active構成にしたので、2本確認できます。※ちなみに、UDRも設定可能


おまけ

[VPN構成をダウンロードする]を選択すると、作成したサイトの設定情報やVirtual Hubの設定情報を見る事ができます。
おそらく、この設定ファイルをAzure Virtual WAN対応ルータに投入する事で、自動で最寄りのリージョンに接続してくれるのでしょう。


現時点では、Azure VPN Gatewayの制限が不明なのですが、VPNやピアリングを超える拠点数の接続を可能にするものと思われます。あと、金額も不明。
個人的には、Virtual Hub同士の接続ができると楽しめそうです。