「MSIX App Attach」の機能が進化した「App Attach」がでました。これまた、名前が似ていてややこしいのですが、名称に「MSIX」がつかない方が新しい App Attachになります。
機能的には、App Attachの方が優れているので、MSIX App Attachの上位版といったところでしょうか。
App Attach には、下記のようなメリットがあります。
・同じアプリケーションを複数のホストプールに割り当て可能
・ユーザー/グループとホストプールの組み合わせでアプリケーションの割り当てが可能
・同じセッションホスト上でバージョン違いのアプリケーションを実行可能
・配信設定後からでもアプリケーションの差し替えが可能
※基本機能の確認はこちら
「アプリケーション仮想化 MSIX App Attach を試す！」
【考慮事項】
・Windows 10 2004以降 Single/Multi-session 対応 ※Server OS は未対応
・パッケージ化には証明書が必須 ※自己署名証明書でもOK
・パッケージ化後のアップデートは未サポート
・アプリケーションディレクトリ内に書き込みを行うアプリは未サポート
・未サポート：ドライバー、VPNクライアント、Active-X、アンチウイルスソフト
・ストレージ要件：[サインイン：10 IOPS / 通常：1 IOPS][Latency 400 ms][64k Block]
・ストレージはセッションホストと同じリージョンにすること
・FSLogixとは、別のストレージにすること
・AVD以外でも利用可能だが、PowerShellを駆使する必要がある
・Microsoft Entra Join環境でも利用可能
・Microsoft Entra Domain Service環境では利用不可
・ハイブリッドアカウントのみ利用可能
・同じホストプールでMSIX App Attachと併用できません。
全体の流れ
Step１：作業用VMの作成
Step２：自己署名証明書の作成
Step３：アプリケーションのMSIXパッケージ化 [.msix]
Step４：セッションホストへの証明書インストール
Step５：MSIXパッケージのMSIXイメージ化 [.vhdx][.cim]
Step６：ホストプールへの配信設定
※Step１～５まではこちら
「アプリケーション仮想化 MSIX App Attach を試す！」
Step６：ホストプールへの配信設定
[App Attach]ー[作成]を選択
リソースグループ：下記ホストプールが存在するリソースグループを選択
ホストプール：このセッションホストを通して、App Attachイメージのメタ情報を収集
指定するホストプールの条件
・セッションホストから、ファイルサーバー内のMSIXイメージにアクセスできること
・稼働しているセッションホストに証明書がインストールされていること
※停止しているセッションホストは対象外
場所：※ホストプールと同じ場所である必要がある
イメージパス：Blobもしくは、ファイルサーバーのパスを指定
UNC：※大文字、小文字の区別あり
MSIXパッケージ：※自動入力
表示名：表示名
バージョン：※自動入力
登録の種類：
ーオンデマンド：アプリが実行されたタイミングでマウント
ーログオンのブロック：セッションホスト接続時にマウント。サインイン時間に影響します。
状態：
ー非アクティブ：App Attachイメージをマウントしません。
ーアクティブ：App Attachイメージをマウントします。
失敗時の正常性チェック状態：
ーサポートが必要：
ー異常：
ー失敗しない：
指定したホストプールかつユーザーアカウントに対して、App Attachが配信されます。
以上でセッションホストに対しての配信が完了しました。
リモートアップとして配信したい場合は、通常通りアプリケーショングループを作成する事で可能です。
作成が確認できます。
アプリケーションを更新する事も可能
それでは、接続してみましょう！
先ずは、許可したホストプールとユーザーアカウントの組み合わせでサインイン！
リモートアップとして配信していない場合は、アプリが表示されません。
セッションホストには、インストールしていないVSCodeが確認できます。
CIMの場合、ディスクのマウントはありません。
インストールされているアプリになっています～
次は、許可していないユーザーアカウントで同じセッションホストにサインイン！
VSCodeが見当たりません。もちろん、検索しても表示されません。
