Microsoft Azure の管理者たち

検証用などで無償試用版を一人で利用していると気になりませんが、実はAzureには様々な管理者たちが存在します。契約形態とも密接に関わってきますので、見ていきましょう!!

それでは、「管理者たち」に登場して頂きましょう!!

[エンタープライズ管理者]
課金情報の参照。年額コミットメントの表示。アカウント・管理ポータルへのアクセス権限は無い。

[部署管理者]
管理下のアカウント所有者の課金情報の参照。アカウント・管理ポータルへのアクセス権限は無い。

[アカウント所有者]
サブスクリプションの作成、課金情報の参照。このアカウントにメンテナンス情報などがメール通知されます。管理ポータルへのアクセス権限は無い。1サブスクリプションに1人

[サービス管理者]
管理ポータルの管理者。EA・アカウントポータルへのアクセス権限は無い。1サブスクリプションに1人

[共同管理者]
サービス管理者との違いは、共同管理者の作成ができない。1サブスクリプションに200人

[管理者たち とポータルサイト]

※各管理者の[作成]は、上位の管理者によって行われます。
エンタープライズ管理者と(EAポータルの無い)アカウント所有者を除く
※各管理者の[認証]は、各ポータルサイトにより行われます。

[EAポータル] ※https://ea.azure.com ※EA契約が無いと提供されません。

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[アカウントポータル] ※2021年12月31日に廃止されました。

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[管理ポータル]

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[管理者たち と契約形態]

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Azureの契約には大きく分けて、「EA契約」と「オンライン契約」があります。

オンライン契約は、[従量課金][オープンインライセンス][無償試用版]を指します。
この契約を行うと、「アカウントポータル」「管理ポータル」が提供され、アカウントポータルにて、課金情報、サブスクリプションの作成、アカウントの管理(サービス管理者)が行えます。
※アカウント所有者のアカウント変更には、サービスリクエストが必要
※[サービス管理者][共同管理者]は、サブスクリプション内の AzureAD に登録済みのユーザーに限ります。

注意点として、アカウント所有者が、
組織アカウントの場合、[サービス管理者][共同管理者]を組織アカウント、Microsoftアカウントのどちらでも登録できます。
Microsoftアカウントの場合、[サービス管理者][共同管理者]をMicrosoftアカウントのみで登録できます。※二年間サインインが無い場合、アカウントが削除され、サブスクリプションが無効となります。

・組織アカウント=AzureADに登録された、カスタムドメイン(.onmicrosoft.com 含む)を持つメールアドレス
・Microsoftアカウント=Microsoftアカウントとして登録した、個人メールアドレス

EA契約を行うと「EAポータル」「アカウントポータル」「管理ポータル」が提供され、EAポータルにて、課金情報、年額コミットメント、アカウントの管理(エンタープライズ管理者、部署管理者、アカウント所有者)が行えます。

[エンタープライズ管理者][部署管理者][アカウント所有者]は、組織アカウント、Microsoftアカウントの両方で登録ができます。
※「アカウントポータル」「管理ポータル」はオンライン契約時と同様の機能です。