Azure Virtual Desktop (AVD) シンクライアントOS「IGEL」を試す!

日本でサポートされる数少ない、シンクライアントOSを試してみたいと思います。
このIGEL OSを使う事で、既存のPCをシンクライアント化する事ができるので、わざわざ端末を追加購入する必要がありません。また、管理サーバーが提供されているので一元管理も可能です。

さっそく、構成を確認してみましょう!

・IGEL Client(IGEL OS):UbuntuベースのOS。単体でデスクトップとして利用可能
※IGEL OSは、市販のPCやUSBメモリにインストールする事ができます。

・UMS Server (Universal Management Suite):IGEL Clientを一元管理するソフトウェア
IGEL Clientのデバイス管理、設定管理、ライセンス管理を行う。※SCCMのような感じ
[プロファイル]と呼ばれる設定ファイルをIGEL Clientに適用し設定を行います。

・UMS Database:UMS Serverと同居する事も可能

・UMS Console:UMS Serverを操作する際に必要。UMS Serverと同居する事も可能

IGEL Clientが社外に存在する場合「IGEL Cloud Gateway」が必要
※AzureではNVAとして提供されている

【UMSソフトウェアをインストール可能なOS】

Microsoft Windows Server 2012 (64 bit)
Microsoft Windows Server 2012 R2 (64 bit and with Update 2919355)
Microsoft Windows Server 2016 (64 bit)
Microsoft Windows Server 2019 (64 bit)
Microsoft Windows Server 2022 (64 bit)
Ubuntu 16.04 (64 bit)
Ubuntu 18.04 (64 bit)
Ubuntu 20.04 (64 bit)
Oracle Linux 7 (64 bit)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 (64 bit)
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 (64 bit)
Amazon Linux 2

【ライセンス】

・Workspace Edition:永続ライセンス。IGEL OS/UMS利用時に必要。23,000円(定価)
・Enterprise Management Pack:サブスクリプション。IGEL Cloud Gateway利用時に必要
13,000円/1年 33,000円/3年(定価)

・UD Pocket:IGEL OSインストール済みUSBメモリ。4600円(定価)
※市販のUSBにインストールした場合、セットアップした端末でしか利用できません。


全体の流れ

Step1:UMS Serverの作成
Step2:ライセンスポータルへの登録
Step3:UMS Serverでのプロファイル作成
Step4:IGEL Clientの登録&プロファイル適用

※UMS&IGEL Client共に社内で利用する環境を構築します。
※事前にIGEL OSインストール済みPCを用意しております。

IGEL Cloud Gatewayの構築はコチラ
リモート管理を可能にする「IGEL Cloud Gateway」を試す!


Step1:UMS Serverの作成

※UMSサーバー用VMにて実施

UMSソフトウェアをダウンロードします。

ちなみに、IGEL OSは、zipファイル内にある[iso]からインストールできます。

基本的には[次へ][次へ]でOK

UMSサーバーに[コンソール]と[データベース]を同居させるのかを選択できます。

組み込みデータベースを選択した場合 ※コンソールへのログインIDになる

UMS Consoleを実行し、UMS Serverに接続


Step2:ライセンスポータルへの登録

※購入したライセンスを作成したUMSに紐付けます。

[UMS管理]ー[Export UMS Licensing ID]を選択ー[UMSLicesingID.cer]を保存

IGELライセンスポータルにログイン

[UMS Licensing ID]ー[Register UMS Licensing ID]を選択

UMSから取得した[UMSLicesingID.cer]をアップロード

作成したUMS Licesing IDを選択

購入したライセンスを選択し、UMSに適用します。

[UMS管理]ー[Deployment] ※ライセンスが適用された事が確認できます。


Step3:UMS Serverでのプロファイル作成

先ずは、IGEL Clientに設定を適用するため、プロファイルを作成します。

プロファイル名を入力し、[はい]を選択

こちらの画面でIGEL Clientに設定したい内容を入力していきます。

【AVDクライアント】

デフォルト設定でもAVDクライアントが提供されます。

AzureAD認証情報を自動入力させる事もできます。

RDPプロパティよりも、こちらが優先される。

【言語設定】

【タイムゾーン】

【システム保護】 ※パスワードをかけて、IGEL Clientへの設定変更を防ぎます。

【シャドーイング】 ※UMSからIGEL Clientへのリモートデスクトップ機能[TCP:5900]

接続する際にIGEL Client側で[Accept Client Access]ボタンを押す必要がある

【Active Directory】 ※IGEL Clientログインの際に利用

※事前に下記を設定する必要があります。
[UMS管理]ー[Active Directory/LDAP構成]ー[追加(赤枠)]を選択

[サーバー]ー[共有ワークプレイス ユーザー]配下に登録したドメインが確認できます。

IGEL ClientへのログインにActive Directory認証が利用できる。

最後にプロファイルを保存します。


Step4:IGEL Clientの登録&プロファイル適用

UMSからIGEL Clientを登録します。
レーダーアイコンを選択し、IGEL Clientが存在するIPセグメントを指定します。

※IGEL ClientからUMSに登録する事もできます。

発見したIGEL Clientを登録します。※スキャンには[UDP:30005]を利用

※登録には[TCP:30005]を利用

登録したIGEL Clientー[License manually]を選択

購入済みの「Workspace Edition」「Enterprise Management Pack」を適用します。

登録済のIGEL Clientが表示されるので複数に適用可能です。

ライセンス適用が完了です。

ライセンスの適用が確認できます。

プロファイルの適用
[+ボタン]ー[※作成したプロファイルを選択]ー[>]ー[はい]を選択

プロファイル適用のタイミングを指定します。

IGEL Clientでは、プロファイルを適用すると再起動なく即座に反映されます。
AVDに接続している際でも気が付かないくらいです。

プロファイルが適用されたので、AVDクライアントが提供されているのが確認できます。


それでは、確認してみましょう!

プロファイルを適用したIGEL Clientには、AVDクライアントが作成されています。
※Linux SDKを利用しているため、Teams最適化は未対応