Log Analytics とは、各種ログを「収集」「検索」「分析」「表示」する機能を提供する、
いわゆる、データマイニング サービスです。
※監視サービスではありません。死活監視機能もありません。
今回は、「Log Analytics」を使い、仮想マシンのCPUパフォーマンスデータを「収集」「表示」してみたいと思います。
【Log Analytics 設定の流れ】
Step1:何からログを取るのか? (例:BLOBストレージ、仮想マシン)
Step2:どのログを取るのか? (例:パフォーマンスログ、イベントログ)
Step3:何を表示させたいのか? (例:ログ検索で絞り込む。Top、平均、ピーク、重要)
※Log Analytics に用意されている[ソリューション]を利用する
【Log Analytics の作成】
[+新規]ー[管理]ー[ログ分析(OMS)]を選択
OMS Workspace:表示名
サブスクリプション:Azureサービスの提供範囲
リソースグループ:グループ名
場所:デプロイするAzureのリージョン
Pricing tier:
ーFree=1日のアップロード制限:500MB 保存期間:7日
ーStandard=1日のアップロード制限:無制限 保存期間:30日
ーPremium=1日のアップロード制限:無制限 保存期間:1年
【エージェントのインストール】
※管理対象となる仮想マシンには、エージェントをインストールする必要があるのですが、Azure上の仮想マシンには登録時に自動でインストールされます。
(作成した OMS Workspace)ー[Quick Start]
[Computers]を選択し、該当するエージェントをダウンロードして下さい。
~Windows編~
先ほどダウンロードしたエージェント[MMASetup-AMD64.exe]を管理対象となる仮想マシンで実行
コントロールパネルにエージェントが追加されているのが確認できます。
~Linux編~
管理対象となる仮想マシンにて、Linux用エージェントをダウンロード
# wget https://github.com/Microsoft/OMS-Agent-for-Linux/releases/download/OMSAgent_GA_v1.2.0-25/omsagent-1.2.0-25.universal.x64.sh
エージェントのインストール
# sh ./omsagent-1.2.0-25.universal.x64.sh –install -w [ワークスペースID] -s [ワークスペースキー]
【仮想マシンの登録】
(作成した OMS Workspace)ー[Virtual machines]を選択
エージェントをインストールした、仮想マシンを選択し、[Connect]を選択
【パフォーマンスカウンターを取得】
OMS ポータル画面へ移動
[設定]を選択
[Data]ー[Windows パフォーマンスカウンター]ー[選択したパフォーマンスカウンターを追加する] ※パフォーマンスカウンターの場合だけ、ログのセットが用意されています。
[Save]を選択
【パフォーマンスログを検索】
今回は、参考としてCPUパフォーマンスを表示してみます。Log Analytics はこの検索で表示する項目が決まりますので、検索を極めれば思い通りの[マイ ダッシュボード]を作成できます。
[ログ検索]を選択
検索:Type:Perf CounterName=”% Processor Time” InstanceName=”_Total” (Computer=tushigami01) | measure avg(CounterValue) by Computer Interval 1HOUR
と入力すれば、仮想マシン(tushigami01)のCPUパフォーマンス(1時間平均)が表示されます。また、左ペインのログを選択していく事で絞り込む事もできます。
検索した結果を[保存]します。※[アラート]を選択すると、メール通知が可能
【マイダッシュボードに並べる】
[マイダッシュボード]を選択
上記で保存したログを選択し、[+]ボタンか[Drag&Drop]でダッシュボードに並べます。
マイダッシュボードに貼り付け完了!!
【 Log Analytics 使用状況】
仮想マシンの登録後、1~2日すると、[使用状況]にグラフが表示されます。
・登録済みのコンピューターごとのデータ送信量
・登録済みのソリューションごとのデータ送信量
・データを送信しているコンピューター数
・データを送信していないコンピューター数
・データ転送遅延値
※Log Analytics に集めらたデータは北米に保存されます。