Microsoft 365 Copilot とは?

今回は、Copilotに挑戦してみたいと思います!
始めに、Copilot とどのように向き合えば良いのかを考えてみました。
Copilotにすべてを任せれば効率化できそうに思えますが、実際にはそう単純ではありません。プロンプトへの指示が不足していると、いわゆる平均的な成果物となり、納得がいく結果が得られませんでした。
良い結果を得るには、目的・前提条件・文体・構成といった重要な部分を人間側がしっかり設計しプロンプトに記述する必要があります。しかし、それをするぐらいなら「自分で手を動かした方が速い!」となる事でしょう。

試した結果、製作者の意思や思いを込めた成果物を求めるなら「人間 7割、Copilot 3割」の分担が最もバランスが良いと思います。人間が方向性や前提を定めて、Copilotを“優秀なアシスタント”として利用する事で、高品質な成果物が安定して得られます!
逆に、この分担割合をCoplilotに寄せると、定型文作成、たたき台作成、文章要約などの作業が向いています。
間違っても「人間 1割、Copilot 9割」で高品質を求めないようにお願いします!

Microsoft 365 Copilotが得意なこと ※本人が回答

① 情報の要約・抽出・再構成 ※最も得意な領域です。
・長文メール/スレッド/会議の要点要約
・決定事項・アクション・論点の抽出
・複数ファイル・チャットの横断的な整理

② 文章化・構造化 (曖昧な思考を形にする)
※Copilotは「考えを言語に落とす」作業が非常に得意です。
・箇条書き化、章立て、アウトライン作成
・丁寧/カジュアル/ビジネス調などトーン変換
・日本語⇔英語など多言語変換

③ 比較・一覧化・パターン出し
※人間が時間を使いがちな「整理作業」を高速化します。
・メリット/デメリット整理
・選択肢の比較表作成
・同じテーマの複数案(A案/B案/C案)提示

④ 検索・キャッチアップ (権限内で)
※Copilotは「探す」より「意味で理解する」のが得意です。
・自分がアクセス権を持つ社内情報の横断検索
・「キーワード検索では見つからない情報」の発見
・途中参加した会議・チャットの即時キャッチアップ

⑤ データからの説明・サマリー(軽量分析)
※高度な分析ではなく、“理解の補助”が得意です。
・Excelデータの傾向説明
・グラフ・ピボット・要点の言語化
・「この数字から何が言えるか?」の整理

逆に、Copilotが苦手なこと (重要)
※強みを理解するために、弱点も明確にします。
・ゴールや評価軸が曖昧なままの「完成品作成」
・暗黙知・政治的配慮・空気感の判断
・最終意思決定・責任の所在が必要な判断

プロンプト作成のコツ

4つの項目を明確に書く、製作者の意思や思いを込めると完成度が高まります。
① Goal (目的)
② Context (背景や状況)
③ Source (材料や参考にしてほしい情報)
④ Expectations (アウトプットの形式・粒度)

ちなみに、このブログを書くためのプロンプトを考えてもらいました。
実際に、プロンプトに打ち込むとブログが作成されると思います。
どちらの、ブログが気に入りましたか?

【Goal】
Microsoft 365 Copilot とは?」をもとに、Microsoft 365 Copilot の概要・特徴・得意/不得意・アーキテクチャ・ファミリー構成をわかりやすく解説したブログ記事を書きたい。読者にとって実務での理解が深まる内容にしたい。

【Context】
読者は Copilot の情報収集中のビジネスユーザーや IT 担当者。Copilot の全体像や活用方法を整理した記事を求めている。「Microsoft 365 Copilot とは?」には、得意なこと、苦手なこと、Responsible AI、エンタープライズデータ保護、Copilot ファミリーなど重要な情報が含まれている。

【Source】
・「Microsoft 365 Copilot とは?」の内容
・私自身の利用経験(例:人間7割/Copilot 3割の考え方)
・必要に応じて関連する一般公開情報(Microsoft Docs など)

【Expectations】
・導入→解説→まとめのブログ形式
・適宜見出しや箇条書きを挿入し、読みやすく構成
・添付ファイルの内容を正確に踏まえつつ、読者に伝わるように再構成
・文章はわかりやすいビジネス調、長さはブログ1記事程度
・図解が必要な部分はテキストベースで簡易図示する


Microsoft 365 Copilot アーキテクチャー図

①ユーザープロンプトをCopilotに送信。
②ユーザーが持つアクセス権の範囲で[組織データ]を参照
③LLMが理解できる構造化プロンプトに変換 ※ここまでが前処理
④LLMからの回答に対して[責任あるAI]の適用。DLP、Purviewのポリシーに反する回答(機密情報など)を除外
⑤LLMからの回答に対して、参照したデータとの整合性を確認。ハルシネーション抑制
⑥プロンプトに応じたフォーマットにて回答 ※ここまでが後処理
※エンタープライズデータ保護(EDP)はフロー全体で適用されている
※データフローは全て暗号化されている

組織データ
①Microsoft365の業務コンテンツ [SharePoint / OneDrive / Outlook / Teams / Loop]
②組織情報 (氏名、役職、部署、組織階層、職務ロール、勤務地など)
③Microsoft Graph経由で参照されるデータ(ファイルアクセス権、参加した会議など)

責任あるAIの原則 (Responsible AI)
・公平性:すべての人を公平に扱うこと
・信頼性と安全性:予期しない状況でも、重大な誤作動や危険を起こさない設計であること
・プライバシーとセキュリティ:不正アクセスや情報漏えいを防ぐこと
・包括性:できるだけ多くの人が利用できること
・透明性:AI がどのように判断したのかを、人が理解できるようにすること
・説明責任:AI の判断や結果について、人間が責任を持つこと

エンタープライズデータ保護(EDP)
・保存したデータや転送中のデータも全て暗号化されます。
・使用したデータが公開される事はありません。
・ユーザーがアクセスできないファイルにはCoplilotもアクセスできません。
・ユーザーが入力したデータはモデルの学習には利用されません。
・セキュリティと著作権のリスクから保護されます。
・Purviewを利用する事で、ログ収集、監査が可能


Copilot ファミリー

Copilotには、様々な種類が存在します。これが混乱を誘う元なのですが、整理する事で全体感を把握した気持ちになれます。
無償版と有償版の大きな違いですが、[組織データ]へのアクセスと付随する[責任あるAIの原則]と[エンタープライズデータ保護]の適用が無い点になります。

【無償 Copilot】

◆Copilot in Windows (OS標準機能)
機能:チャット、Web検索、要約、文章生成、画像生成。Windowsの操作補助
情報元:インターネット、添付ファイル、開いている画面、ローカルファイル、OneDrive

◆Copilot in Edge
機能:チャット、Web検索、要約、文章生成、画像生成
情報元:インターネット、添付ファイル、開いているWebページ。

◆Copilot in Azure (Azureサブスクが必要)
機能:チャット、ARM生成、設定補助、トラブルシューティング、一般的なAzure情報の提供
情報元:Azureリソース、開いているWebページ、MS Learn
※リアルタイムWeb検索は行わないため、時事情報、天気予報などは応答不可

◆GitHub Copilot (個人利用)
機能:チャット、コード生成/補完。
情報元:公開コード、編集中のコード、リポジトリ
※情報元にインターネットが無いので、時事情報、天気予報などは応答不可

◆Microsoft Copilot [copilot.microsoft.com] / Copilot in Bing
機能:チャット、Web検索、要約、文章生成、画像生成。Copilot Labs(実験的機能)
情報元:インターネット、添付ファイル

◆Microsoft 365 Copilot Chat
機能:業務向けAIチャット、要約、翻訳、ファイル分析
情報元:インターネット、添付ファイル ※組織データは参照不可

【有償 Copilot】

◆Microsoft 365 Copilot Chat (従量課金)
機能:チャット、画像/動画生成、独自エージェントの作成。Microsoft 365 Copilotと比べて細かな機能制限がいくつかある。
情報元:インターネット、添付ファイル、指定した[SharePoint/OneDrive]を参照可能
※Microsoft Graphによる組織データへの自動横断参照不可

◆Microsoft 365 Copilot (完全版)
機能:チャット、画像/動画生成、独自エージェントの作成、Microsoft 365 Copilot App(Word / Excel / PowerPoint / Outlook / Teams / Loop etc)の利用
会議要約、アクション抽出、業務文脈理解が可能
情報元:社内データ[Web/SharePoint/コネクタ/Teams/Outlook]を参照可能。優先アクセス
Microsoft Graphによる組織データへの自動横断参照(メール / 会議 / チャット / ファイル)

◆Microsoft Copilot Studio
機能:独自エージェントの作成、公開範囲制御(社内/外)、ガバナンス、監査、利用制御
情報元:社内データ[Web/SharePoint/コネクタ/Teams/Outlook]を参照可能。外部API
設計次第で組織データへのアクセスが可能

◆GitHub Copilot (Business / Enterprise)
機能:コード生成/補完/修正。PR要約、Issue対応。組織ポリシー、監査、管理
情報元:公開コード / 編集中のコード、リポジトリ、公開ドキュメント

◆Microsoft Security Copilot
機能:インシデント要約、脅威分析、KQL生成、クエリ解釈
情報元:[Defender/Entra/Intune/Purview/Sentinel]を参照可能

◆Copilot in Dynamics 365 Sales
機能:営業メール作成、Nextアクション提案、パイプライン分析/予測
情報元:Dynamics 365、Outlook、Teams