Horizon Cloud on Azure を構築する! 2/3

前回に引き続き、構築していきたいと思います。
※各種コンポーネントをイメージしながら、進めると理解し易いかと思います。

※Windows Virtual Desktop (WVD)に対応した、Horizon Cloud v3.0 はこちら
VMware Horizon Cloud with WVD とは?


全体の流れ

Step1:Azure上での環境構築 ※省略します。
Step2:サービスプリンシパルの作成 (Azure)
Step3:サブスクリプション登録&Node ManagerとUAGの作成 (Horizon)
Step4:Active Directory ドメインの登録 (Horizon)
Step5:マスターイメージ用仮想マシンの作成 (Horizon)
Step6:マスターイメージの作成 (Horizon)
Step7:ファーム(デスクトップ)の作成 (Horizon)
Step8:ユーザーへの割り当て (Horizon)
Step9:ファーム(アプリケーション)の作成 (Horizon)
Step10:アプリケーションの選択 (Horizon)
Step11:アプリケーションのユーザーへの割り当て (Horizon)

※Horizon Cloudにはウィザードが用意されているので、沿った手順にて実施していきます。
※Step5からは、メニューによる個別設定が可能


Step4:Active Directory ドメインの登録

[構成]を選択

ドメイン情報を入力 ※バインドユーザー名は、事前に作成した「Horizon管理者」を入力

仮想デスクトップをドメイン参加させるためのアカウント情報

Horizonスーパー管理者の指定。事前に作成した「Horizon管理者グループ」を選択

Active Directory 登録以後、「My VMware認証」と「Active Directory認証」の二段階認証になります。


Step5:マスターイメージ用仮想マシンの作成

[追加]を選択 ※画面左にメニューが登場!

[Marketplaceから]を選択

場所:展開したい場所を指定
ノード:展開したいノードを指定
OS:[Windows 2012R2 or 2016 or 2019 / Windows10 RS3,RS4 / Pro,ProN]から選択
GPUを含める:※Windows Server OSを選択した場合のみ表示される
ドメイン:参加したいドメインを指定
パブリックIPアドレスを有効にする:PIPの作成有無
Windowsイメージを最適化:
ーサーバーOS:Windows Update 自動更新を無効
ーWindows10:上記+タスクスケジューラー無効
Windowsストアアプリを削除:※Windows10を選択した場合のみ表示される
ユーザー名:ローカル管理者アカウントを入力
パスワード:ローカル管理者パスワードを入力
Windows~:SA特典
名前:ホスト名となる
説明:コメントを入力

完了すると、空っぽだったリソースグループに作成されている。

【OSの最適化】

デフォルト状態のOSでは、不要な設定やサービスが動作しています。[RDS / VDI]に適した設定を行うために「VMware OS Optimization Tool」を利用します。

[Template]を選択し、[Analyze]ー[Optimize]を選択するだけ
※Template:[Windows 10 / Windows 2016 – RDSH / Windows 2016 – Desktop]

【配信アプリケーションをインストールする】

作成した仮想マシンにローカル管理者でログインし、コマンドプロンプトを管理者権限で実行

>change user /query ←現在のモードを確認
Application EXECUTE mode is enabled. ←EXECUTEモードを確認
>change user /install ←INSTALLモードに変更
User session is ready to install applications.
※配信したいアプリケーションをインストール
>change user /execute ←EXECUTEモードに変更
User session is ready to execute applications. ←EXECUTEモードを確認

※シャットダウンしてはいけません。


Step6:マスターイメージの作成

[新規]を選択

場所:展開したい場所を指定
ノード:展開したいノードを指定
デスクトップ:作成したマスターイメージを選択
イメージ名:※グレーアウト
会社名:※表示箇所不明
タイムゾーン:現地時間に設定
ユーザー名:マスターイメージ用仮想マシン作成時のユーザー名
パスワード:マスターイメージ用仮想マシン作成時のパスワード


おまけ

マスターイメージを[自分で追加]する場合の手順を記載しておきます。
※どうしても、既存のサーバーをマスターイメージにしたい場合のみ
※現時点では、[D2v2 , NV6] のみ対応

Step1:リソースグループ[vmw-hcs-xxx-base-vms]に仮想マシンを作成
Step2:Horizon Agentをインストール
Step3:DaaS SSL ブートストラップをインストール
Step4:ドメイン参加
Step5:役割「RDS」を追加
ーRD Connection Broker
ーRD Web Access
ーRD Session Host