Windows 365 for Agentsは、AIエージェントが安全にクラウド PC を使うためのプラットフォームです。
Microsoft Cloud 上にホストされた仮想Windowsデスクトップ(CloudPC)を、AIエージェントがタスク実行時に1台をチェックアウトして使い、完了したらリセットしてチェックインする。次のエージェントが再利用する、という共有プール型の使い方が特徴です。
なぜクラウド PC なのか。それは、AIエージェントがAPI だけでは完結できないタスク(クリック、入力、画面ナビゲーション、ファイル操作)を、人間と同じ手順でこなす必要があるから。しかもクラウド PC はMicrosoft Entra IDでID管理、Intuneでデバイス管理され、条件付きアクセス・監査・コンプライアンスといった組織ポリシーがそのまま適用される、エンタープライズ品質の実行基盤です。
さらに、実行中は画面をリアルタイム監視でき、いつでも人間が制御を引き取れるHuman-in-the-Loop設計。「AIに任せるけど、任せきりにはしない」そんな新しいAgenticコンピューティングを、今回は整理していきます。
さっそく、構成を見てみましょう!

①CloudPCプールの作成、イメージ / サイズ / リージョン/課金ポリシーを定義
②[Teams/Copilot/Outlook]からプロンプト(指示)をエージェントに入力する
③各エージェントに対し、CloudPCが割り当てられる(チェックアウト)
④CloudPCにて処理を実行[(1)画面状態の確認 → (2)判断(LLM) → (3)操作 → (1)に戻る]
※実行途中で人の割り込み可能。全ての操作が記録される。
⑤CloudPCを初期状態にリセットし、プールに戻す(チェックイン)
作成されるリソース構成
Agent Blueprint:エージェントのテンプレート。マニフェストや資格情報を保持している
↓
Agent Identity:Blueprintから生成されるエージェントの実体(サービスプリンシパル)
↓
Entra Agent User:Agent Identityと1対1で作られるエージェント用アカウント
↓
CloudPC Agent Pool:必要な時に1台を借りて使う、共有のCloudPC。終了時、リセット返却
↓
Windows 365 CloudPC:プールから貸し出されるWindowsデスクトップ環境
Windows 365 for Agentsに対応しているエージェント
① Researcher(コンピューターの使用) :一時的にMS管理下のCPC上にLinuxコンテナを作成
② Project Opal:専用ポータルからCloudPCを作成
③ Copilot Studio(コンピューターの使用):専用ポータルからCloudPCを作成
④ 3rd Party/独自エージェント:Intuneプロビジョニングポリシー(エージェント)から作成
3rd Party/独自エージェントをW365Aで利用するための条件 ※すべて満たす必要がある
・Agent 365 Registryに登録済みで、Entra Agent IDを持つエージェントであること
・UI/OS操作を伴うタスク(API単独で完結しないタスク)を実行するエージェントであること
・エージェント単体で割り当てられること(ユーザーグループ非対応)
※Researcherだけが、Linuxコンテナを利用している

※3rd Party エージェント (2026年7月時点)
・Sales Development (Frontier) – Microsoft Corporation
・Genspark – Genspark
・Zendesk Support Assistant – Zendesk Inc
・Human Success Agent – Zensai International Aps
ライセンス条件
【Researcher(CUA)】
・Microsoft 365 Copilot ライセンス
【Project Opal】
・Microsoft 365 Copilot ライセンス
・Intune ライセンス
・Microsoft Entra ID P1 ライセンス
・Windows 365 for Agents 課金プラン
【Copilot Studio(CUA)】
・Microsoft Copilot Studio ライセンス
・Intune ライセンス
・Windows 365 for Agents 課金プラン
【3rd Party/独自エージェント】
・Intune ライセンス
・Agent 365 ライセンス
※本検証ではMicrosoft 365 Frontier for AI teammatesを使用
・Windows 365 for Agents 課金プラン
Windows 365 for Agents 課金プランの費用 (米国地域の場合) ※2026年7月時点
・従量課金版:$0.4/時間 ※切り上げ方式
・月額固定版:$5/月
全体の流れ
Step1:課金ポリシーの作成
Step2:エージェントの追加
Step3:エージェントのアクティブ化
Step4:インスタンスの追加
Step5:CloudPCの作成
※事前に独自エージェントを作成済み「Windows 365 for Agents Playground」
Step1:課金ポリシーの作成
M365管理センター[課金情報]ー[従量課金制]ー[請求ポリシーを追加する]を選択

課金ポリシーの保存先を指定

このユーザー選択はMicrosoft 365 Copilotの従量課金向け設定です。
Windows 365 for Agentsには影響しません。

予算を設定し、アラートメールを出す事ができます。

最後に確認

課金ポリシーのリソースが作成されている

[従量課金サービス]ー[エージェント向けWindows365]ー[接続の状態]

Step2:エージェントの追加
事前に作成した独自エージェントをAgent 365に登録します。
M365管理センター[エージェント]ー[すべてのエージェント]ー[エージェントの追加]を選択


マニフェストファイル:独自エージェントをM365に登録するためのメタデータ
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| id | エージェントの一意ID(GUID)。Blueprintと紐付く |
| name(short/full) | 一覧に表示される名前(例: Demo Sample Agent) |
| description | 説明文(ストアの詳細ペインに出る) |
| icons(color/outline) | 一覧に出るアイコン |
| accentColor | テーマ色 |
| version | バージョン(再公開時に上げる) |
| developer | 発行元・website・プライバシーURL |
| agenticUserTemplates | このエージェントの「エージェントユーザーの設計図」への参照 |
エージェントを公開(見える化)してもよいユーザーを指定
アクティブ化(エージェントを作成できる)ユーザーを指定





エージェントが作成され、Agent 365への登録が確認できる

[EntraID]ー[エージェント]ー[Agent Blueprints] ※上記と同一エージェント

Step3:エージェントのアクティブ化
独自エージェントに対して、ライセンスの割り当て、ガバナンスポリシーの適用を行う
追加したエージェントを選択

アクティブ化(エージェントを作成できる)ユーザーを指定




アクティブ化が確認できる

Step4:インスタンスの追加
アクティブ化が完了したら、インスタンス(エージェントID)の追加を行います。



インスタンスの追加が確認できる

エージェント用のIDが作成されます。 ※CloudPCへのサインインに利用

[EntraID]ー[エージェント]ー[Agent identities] ※権限設定に利用

Step5:CloudPCの作成
Intuneにて、CloudPCを作成とエージェントへの紐づけを行います。
[デバイス]ー[クラウドPCのプロビジョニング]ー[プロビジョニングポリシー(エージェント)]ー[ポリシーの作成(エージェント)]を選択

名前:表示名
課金プラン:Step1で作成したプランを指定
常に利用可能なクラウドPCの数:必要なCloudPCを指定
地理:利用者に近いリージョンを選択

Step2で作成したエージェントを指定

お好きなイメージを選択


最後に確認

無事に作成できました。

CloudPCの作成が確認できます。

それでは、確認してみましょう!
エージェントの使用許可を与えたアカウントのTeams/Outlookから指示を出せます。
試してみた結果、最後まであと一歩でした。。
どうしても、CloudPCが反応しません。エージェントが応答しているのは、確認できたのですが、デスクトップ操作を伴う作業が行えません。
CloudPCのセッションを掴む StartSession が、-32000 Failed to start W365 session を返し続けます。プールは走っている、空きもある、リージョンも正しい。中身のあるエラーメッセージはなく、あるのは Correlation ID のみ。もうこれは、設定の問題ではなく、Windows 365 for Agents のセッション基盤側の問題ではないかと疑っています。また、再チャレンジしたいと思います!

